なかったら…?
音楽サークルを大学で選ばなかった
歌という力を過小評価していた
歌に魅せられる気持ちが分からなかった
歌を信じて歌い続ける気持ちが分からなかった
歌と絆、友情、ドラマ、全てが線で結びつかなかった
好きになったから、仲間に出会えた。大切な人。連絡しなくても繋がり合える友人ができた。
いまや周りの方には、
コブクロ=私という構図までできるようになった笑
そんな
コブクロ。きっかけとなった曲は、20周年ライブで実質一曲目に披露した”
君という名の翼”だった
高校一年の初夏。もうあと何日かしたら夏休みというほどよく暑い風が透き通っていたある日。何気なく歌を聴きたいと思った。当時歌というのは私にとってただのBGMに過ぎなかった。それには訳があって、私の祖父が新しい文化を受け付けない人で流行りのアーティストが募る音楽番組がはじまると、理由もなくはじめから否定の言葉を発していた。時期は大体夕食の時間。だから夕食の時間、というより家族でご飯を食べる時間が苦痛で仕方なかった。
少し話はそれてしまったが、BGMになるものがなにかないかと家の中を探っていたら、たまたま母親が何故だか分からないけど購入していた”ALL SINGLES BEST” を見つけた。なんとなく本当にただなんとなく手に取り聴こうと思った。部屋に戻りCDをかけた。
ピアノイントロ…たたたたんたーん、たらたらたらー…感じたことがない身震いを感じた。これからなにがはじまるんだ?なにかの映画のワンシーンを見ているが如く、次の展開を待った。
小渕さんの声で始まるAメロ。なんだこの透き通った突き抜けるようなストレートな声は?
次に始まる黒田さんのBメロ。なんだこの独特な雰囲気を醸し出す力強く芯のある声は?
サビ。2人の声が重なる。ハモりが美しい。素晴らしい。気持ちいい。展開が早く主メロが入れ替わる疾走感と爽快感がある歌をいままで聴いたことがない。再びピアノイントロ。いやー好き。
曲が終わった。衝撃すぎて脱力しながらも一瞬、一曲のあの5分間でファンになった。
次の曲へと続き、あなたへと続く道。バラードも最高…
その後、アルバムベストを何回もリピートして、曲を覚えた。当時は歌詞の意味なんて考えてなかったけど、
コブクロの曲の虜となった。
そんな思い出の曲が一曲目。いきなり感極まって泣きました。あーよかった。ファンでいて。そう思えた一曲でした